2025年3月22日(土)、WITH HARAJUKU HALLにて、「ViVi 超ポジティブ EXPO 2025 SPRING」が開催されました。2回目の開催となる本イベント。Z世代を中心に多くの来場者や人気インフルエンサーが集い、会場は盛り上がりを見せていました。
今回は、Z世代インフルエンサーの活用支援を行う株式会社Suuの代表取締役・安藤鈴菜さんと、ViVi副編集長兼ブランドマネージャーの福田秀芳が、イベントを振り返りながら、インフルエンサーマーケティングにおける悩みやノウハウについて語り合いました。
ポジティブ度、パワーアップ! 「ViVi 超ポジティブ EXPO 2025 SPRING」
Z世代を中心とするViVi読者の「自分らしく生きること」をエンパワメントするViVi主催のリアルイベント「ViVi超ポジティブEXPO」。2回目の今回は、ViVi初となるモデルファンミーティングを開催するなど、内容もスケールアップ。ViVi読者の“今欲しい”が詰まったブランドブースには、最新のコスメやファッションアイテムを体験しようと、多くの来場者が詰めかけていました。

当日は、人気のZ世代インフルエンサー100人以上が会場を訪れ、その様子を発信。なかでも人気インフルエンサーのアランさんとおぎゃんさんは、ViViモデルと一緒に会場を巡るインスタライブを実施。モデルとインフルエンサーがリアルな体験を交えながらアイテムの魅力を伝え、会場全体がポジティブな空気に包まれました。

体験型のコンテンツを通じて、インフルエンサー自身が楽しみながら情報を届けることで、そのポジティブなエネルギーがオンライン、オフラインの両方に広がるイベントとなりました。
Z世代と企業をつなぐ“架け橋”に──Suuが仕掛けるインフルエンサーマーケティング
長年培ってきたブランド力とインフルエンス力を武器に、Z世代と向き合い続けてきたViVi。今回の「ViVi 超ポジティブ EXPO 2025 SPRING」でも、100名のインフルエンサーを招き、Z世代とのリアルな接点を創出しました。
今回のイベントでViViとともにインフルエンサー施策に挑んだのが、株式会社Suuの安藤鈴菜さん。イベント終了後、安藤さんとViViのブランドマネージャー福田秀芳が再び顔を合わせ、インフルエンサーマーケティングの難しさや、成果につなげるヒントを語り合いました。
福田:今回「ViVi 超ポジティブ EXPO 2025 SPRING」のインフルエンサー施策をご一緒できたこと、嬉しく思います。前回のイベントよりもインフルエンサーの発信力をパワーアップしたいという想いがあった中で、安藤さんに加わっていただけて心強かったです。まずは改めて、安藤さんと株式会社Suuについて伺ってもいいですか。

安藤:私はもともとInstagramでインフルエンサーとして活動していました。活動を続けるうちにインフルエンサーの友人がどんどん増え、ある時、自分の誕生日会を企画したら約150人が集まったんです。その時「これだけのインフルエンサーが集まれば、価値のあるイベントをつくれる」と手ごたえを感じ、会社を立ち上げました。その後は、「Z SEDAI FES」というZ世代と出展企業を繋ぐイベントの企画・運営を手掛けるなど、Z世代のインフルエンサーを活用した施策を数多く展開しています。
福田:所属しているインフルエンサーの方々や、株式会社Suuが手がけるインフルエンサー施策の特徴や強みについて教えていただけますか?

2020年にライブ配信を始め、わずか半年でトップライバーに。その後、夢だった作詞家としての活動をスタートし、アーティスト活動を続ける中でInstagramのフォロワーが1万人を突破。その後SNSマーケターとしての活動を経て、株式会社Suuを設立。
安藤:比較的「お堅い」と思われがちな業界やテーマを、若い世代に届ける施策が得意だと思います。官公庁や公的機関と一緒にお仕事をする機会が多いのですが、最初は「わからない」と思われてしまうような内容でも、視点を変えてアプローチすることで、Z世代が関心を持つきっかけをつくることができるんです。実際に「Z SEDAI FES」では、防衛省(自衛隊東京地方協力本部)や農林水産省などにブース出展いただき、Z世代が各省庁の取り組みに自然と興味を持つきっかけをつくれたと感じています。こうした取り組みを通じて、Z世代と企業・社会をつなげる“架け橋”のような存在でありたいと考えています。
単発ではなく、長期的な視点を。成果につなげる「3段階アプローチ」
福田 インフルエンサー施策に関しては、「本当に売上や具体的な行動につながったのか」という効果が見えにくいという課題感もあると思います。もちろん「ブランディングにつながった」という成果も重要かもしれませんが、それだけで満足していられない現実もあるんですよね。安藤さんは、次回の発注や長期的なパートナーシップを実現するために、どのように施策設計や工夫をされていますか?
安藤 その視点は、インフルエンサーマーケティング全体の課題でもありますね。
私は、インフルエンサー施策を3段階のフェーズで考えてもらうとより効果的だと考えています。たとえば、1回目の施策では数パターンのインフルエンサーを起用し、最も反応が良かった人を特定します。2回目、3回目はその人を深掘りした施策を行う、というプロセスです。最初から大きな効果を期待せずミニマムスタートで進めることで、長期的に成果を積み上げやすくなります。「単発の施策で大きな成果を狙うのは難しい」ということも、クライアントに正直に伝えています。
福田 単発の施策で成果を出すのは難しいからこそ、3回の施策を通じて自社に合ったインフルエンサーを見極めていく、ということですね。ちなみに最初のキャスティングは、どのような観点で選ばれているのでしょうか?

2003年講談社に入社後、VOCE編集部に配属され、数少ない男性美容担当として約12年半美容女性誌制作を担当。その後、ViViのデジタル編集長、広告プランニング&セールス担当を経て、現在はViViのブランドマネージャー兼副編集長を務める。
安藤 キャスティングは大きく3パターンを意識しています。まず「安心して任せられる身内的な存在」。コミュニケーションが取りやすく、やり取りがスムーズな方ですね。次に「専門性の高いインフルエンサー」。美容案件なら、普段から美容情報を発信し、信頼感のある人を選びます。
そして最後に「クライアントの好みに合いそうな人」や「クライアントやブランドの雰囲気に合う人」。これが特に重要で、実際に施策を進めるとこの層が最終的に最もマッチするんですよね。今回の「ViVi 超ポジティブ EXPO」はViViの皆さんと協力してキャスティングを行いましたが、提案したインフルエンサーのうち半分は「ViViっぽさ」を意識してアサインしています。

福田 たしかに、クライアントやブランドとの相性は本当に大切な視点ですよね。だからこそ施策を重ねて、より相性のいいインフルエンサーと関係性を深めていくというのはすごくいい考え方だと思います。ただ、現実には3回も機会をいただけないケースもあります。「1回の施策でどこまで成果につなげられるか」という課題は、ViViとしても今後より強く意識して取り組んでいくべきポイントだと感じました。
「熱量ある投稿」は、ブランドやアイテムとの“出会い方”も重要
福田 「ViVi 超ポジティブ EXPO」は、1回目の開催から“Z世代に響くリアルな発信”を目指し、インフルエンサー施策に力を入れてきました。とはいえ、よりZ世代に響くような「質」や「熱量」の高い投稿をしてもらうにはどうすればいいのか……。そこは今もなお挑み続けているテーマです。

安藤 投稿の「質」や「熱量」は定量化できないので、それらをどう引き上げていくのかは、私もずっと考えているところです。ただ、私は質を「積極性」だと捉えています。たとえば、「もっとこういう風にしていいですか?」と提案してくれたり、投稿が分かりやすく編集されていたり……。「商品やアイテムをよく見せたい!」という意志が投稿ににじみ出ているか、そこに質や熱量の高さを感じます。
福田 たしかに、“もっと良くしたい”という前向きな姿勢があると、投稿にも自然と熱がこもりますよね。見る人の心に届く発信になると思います。
安藤 そうした熱量を引き出すうえで「ViVi 超ポジティブ EXPO」のような“体験の場”があることは、とても大きいと思うんです。単に商品を渡して投稿をお願いするのと、実際に現場で商品やブランドに触れ、その温度感を肌で感じたうえで発信するのとでは投稿の深みがまったく違う。インフルエンサーがその世界観にどう出会うか——その“出会い方”が、その後のアウトプットに確実に響いてくると思います。

安藤 そして「ViVi語」も、インフルエンサーマーケティングの文脈において非常に先進的で、“正解”に近い取り組みだと感じました。これまでは、複数のハッシュタグを使って効果を探る方法が一般的でしたが、「ViVi語」のように伝え方を統一することで、投稿のトーンや方向性が自然と整います。インフルエンサーにとっても、クライアントにとっても、目指すべきイメージが共有しやすい。つまり、「ViVi語」は、「質」を担保する一つの指標になっているのではないでしょうか。今後たくさん真似されると思います!
福田 ありがとうございます。ViViはこれまで、どうすれば「ViViっぽさ」を感じられる投稿ができるか、という視点も常に意識してきました。「ViVi語」は、よりZ世代に響くキャッチフレーズを目指してZ世代スタッフと一緒に考案したものですが、投稿の世界観やテンションをViViらしく統一する役割も担っているのだと感じます。
ViViは、毎月何本も見出しやキャッチコピーを考えてきた積み重ねがあるので、「ViVi語」もそうした経験やノウハウから生まれたものだと思っています。雑誌のカルチャーやテンションといったものが、今回のイベントやインフルエンサー施策とうまく結びついたのが嬉しいですね。

質の高い投稿をつくるには、質の高い「ディレクション力」も必要
福田 そしてもう一つ、熱量の高い「最強の口コミ」を引き出すには、やはりディレクション力が不可欠だと考えています。そしてその先に「ViViとの施策であればそうした投稿が生まれる」という成功事例を積み上げていくこと。それが、僕たちに求められている役割なのだと思います。
安藤 そうですね。インフルエンサーの熱量を引き出せるかどうかは、優秀なディレクターがいるかどうかにかかっていると思います。
でも、今回、イベントをご一緒して「ViVi 超ポジティブ EXPO」に参加したインフルエンサーの高い熱量を感じました。ブースで撮影した写真をそのまま投稿するのではなく、コラージュして再編集したり、自宅で実際に使ってみた様子をアップしたり。ファッション系のインフルエンサーはカメラマンを連れてきて本格的な撮影をしていたりと、投稿へのこだわりをひしひしと感じましたね。

安藤 そうした熱量をさらに引き出すためには、「ViViのイベントに呼ばれること」の価値を、もっとインフルエンサーに伝えていくことも大切だと思いました。実際に「あの空間に行けたのが嬉しかった」と言ってくれたインフルエンサーも本当に多くて! 「厳選された100人」という特別感を、もっと前面に出してもよかったかもしれません。
福田 なるほど。あの場所をインフルエンサーにとって「夢のある場所」として打ち出していくというのは、大事な視点ですね。さらに、素敵な投稿をViViのアカウントでリポストするなど、僕たちが“次につながる仕掛け”を用意できれば、インフルエンサーのモチベーションにもつながると思います。
安藤 メディア側がリポストするというのもすごくいいですよね! 「いい投稿をすれば雑誌に載るチャンスがあるかも」とか、“ViViの編集部も見てる”という期待感を伝えられたら、もっと熱量の高い投稿が生まれると思います。実際、ViViのインタビューを受けてすごく喜んでくれている子も多かったですし、そうした反応を見るたびに、ディレクター側が「どう見られるか」までを丁寧に設計することの重要性を実感します。それが、より質の高い投稿を生み、結果的にクライアントへの好影響にもつながるんじゃないかなと感じています。
インフルエンサーとともに挑む、Z世代に響くイベントづくり
福田 それでは最後に、今回のコラボを経て見えてきた可能性や、今後の展望についても教えてください。
安藤 今回ご一緒させていただき、「インフルエンサーの可能性」がより一層見えてきたと思います。今後は、よりインフルエンサーと深い関係性を築きながら、インフルエンサー一人ひとりのプロ意識や発信力を高める「育成」にも力を入れていきたいです。そしてゆくゆくは、企画の初期段階からインフルエンサーが関わるようなプロジェクトももっと増やしていきたいと思っています。
福田 ありがとうございます! ViViとしても、「インフルエンサーの熱量をあげる仕掛けがViViならできる!」と自信を持って言えるような、そんな施策を今後も打ち出していきたいです。
そして「ViVi 超ポジティブ EXPO」自体も、回を重ねるごとにどんどんアップデートしていきたいと思います。ちなみに「ViVi 超ポジティブ EXPO 2025 SPRING」では、イベント公式キャラクター「超ポジティブえんじぇるず」が誕生しました。ViViらしいポジティブなテンションが詰まった新たな試みで、会場の盛り上がりにも一役買ってくれました。

福田 次回は3回目の開催。次も間違いなくクオリティは上がっていくと思います。これからもインフルエンサーとともに、よりポジティブでZ世代に響くイベントづくりにチャレンジしてまいります!
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<ViVi超ポジティブEXPO 2025 SPRING イベント概要>
■実施日:2025年3月22日(土) 13:00~20:30
■会場:WITH HARAJUKU HALL(東京都渋谷区神宮前1-14-30)
■来場数:556名(関係者含む)
■出演者:・ViViモデル7名-藤田ニコル、村上愛花、アリアナさくら、嵐莉菜、ブリッジマン遊七、せいら、雑賀サクラ
・IGライブゲスト2名-アラン、おぎゃん
■実施内容:協賛ブース出展/ ファッションコーデルーム展開/ ステージコンテンツ/ブース入中継&ステージでのIGライブ/ お土産サンプリング/その他ブース回遊施策(公式スタンプラリー等) / ファンミーティング/ オリジナルグッズ配布(ガチャ施策) 等
■ブース協賛社様(※社名50音順/敬称略):花王㈱[リーゼ]、㈱カネボウ化粧品[ルナソル]、コーセーコスメポート㈱[up2me] 、資生堂ジャパン㈱[IHADA・MAJOLICA MAJORCA]、ニベア花王㈱[8x4・ニベア] 、富士フイルム㈱[“チェキ”instaxmini Link 3™]、ホーユー㈱[Beautylabo・Beauteen]
■ステージ協賛社様(※社名50音順/敬称略):ニベア花王㈱[8x4]、MARK STYLER㈱[VEQUM]
■ファッションコーデルーム協賛(※社名50音順/敬称略):㈱アダストリア[Forever 21]、MARK STYLER㈱[VEQUM] (ステージ協賛含む)
■スペシャルお仕事体験協賛(敬称略):㈱リクルート[タウンワーク]
■サンプリング協賛社様(※社名50音順/敬称略):㈱サンギ[アパガード]、㈱スタイリングライフ・ホールディングスBCL カンパニー[サボリーノ]、㈱D-Neeコスメティック[3650]、Dr.ルルルン㈱[ルルルン]
■主催・企画:株式会社講談社第二事業本部ViVi事業部